立正大学心理学部 教授
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
今日の情報化社会においては、生きがいの喪失によるうつ病、若者の離職者や未婚者などの増加など、「心」の問題がビジネス上でも最重要な課題となってきています。
こうした中で、ポジティブ心理学やコーチング、タレントマネジメントなど新しいコミュニケーションや人材開発の手法が進化してきています。
ところが、従来の心理系の資格はいかにマイナスをゼロにするかの“治療的”な方法が中心であり、本来の“普通の社員”や組織をどうイキイキしたものにするか、そこでのリーダシップやキャリア発達の視点などはまだ狭い個人レベルでの対応になっているのが現状です。
日本ビジネス心理学会は、そうした現状を背景にして大学の研究者を理事として、企業法人との協力により2010年5月1日に民間団体として発足いたしました。
現在、約20社の法人企業と30名の大学教員の方々が発起人としてご協賛いただき、3年後には毎年1500人のビジネス心理マスター受講者を出す資格事業となるように鋭意努力していく所存です。
つきましては、当学会の会員としてご入会頂きまして、自社(自己)社員(顧客先)に資格認定を受けさせ専門性を高めるとともに、当サービス事業にもご協力を賜りますようお願いいたします。
敬具
■氏名:齋藤 勇(さいとう いさむ)
■役職:会長
■所属:立正大学 名誉教授
■略歴:
専門は、対人・社会心理学、特に人間関係の心理学、中でも対人感情の心理、自己呈示の心理などを研究している。
対人感情の心理では、対人魅力や対人好意について、なぜ、人はある特定の人に魅力を感じ、好意を持つようになるのか、対人魅力の生起要因について、実験屋調査などを行い、実証的データをもとに、恋愛心理学や対人心理学の知見の構築に尽力している。自己呈示に関しては、特に日本人はタテマエとホンネを使い分けることが日常化していることから、どのように、自己呈示をして、相手に印象を形成させようとしているのかを、やはり、実証的研究を通して、知見の構築に努力している。
最近は対人・社会心理学の知見を国際比較し、比較文化的観点から、アジア人、日本人の心理特性を明らかにする研究を始めている。当面、韓国と比国で、データを収集している。
研究活動と同時にマスコミとの関係を重視して、社会的活動を行っている。テレビでの心理学的事象や事件についての社会心理学的コメントを行っている。また、バラエティ番組においても心理コメンテイターとして、出演している。出演した主な番組としては、「それいけ!ココロジー」「ダウンタウンDX」「笑っていいとも」などである。
また、対人心理学、社会心理学関係の啓蒙的著書の執筆に力を注いでいる。著書の数は200冊を超えるが、主な著書として、「人間関係の心理学」「人はなぜ足を引っ張り合うのか」「恋愛心理学」「心理分析ができる本」「産業経営心理学パースペクティブ」などがある。